ホーホー雑貨店 は、現在準備中です。

2016/02/12 06:29

カラフルな模様が様々に描かれた、紙の鉛筆です。
書画に使われる、和紙のような風合の台湾製画仙紙を使用し、鉛筆芯や5色芯を巻いて作っています。


 「mumu-union」はハンドメイドによる製品ひとつひとつが、唯一無二であることにこだわりを持っています。
イラストレーターやデザイナーであるスタッフが、1枚1枚をその時のイメージで描き上げているので、縞模様だったりリボン模様だったり様々です。
当店が仕入れた時は、果物風模様が多かったですね。
もう完全に作品としか言いようのない、手描き模様で埋め尽くされた画仙紙。
どう考えてももったいないのですが、やっぱり全く惜しげも無くノリを着けながら巻いてしまうのです。
この労を惜しまないというか、効率とかあまり考えずにドンドン思いつきを形にしてゆくパワーが、雑貨たちに不思議な輝きを与えていると思うのです。


これらPaper Pencilを日本へ持ち帰る際、ちょっとしたトラブルがありました。
台北の国際空港で航空会社カウンターでチェックインを済ませ、後は飛行機に乗るだけとなり、台北最後の牛肉麺を味わっていました。
そこに全館放送が流れ、私の名前が呼び出されました。
しかし牛肉麺を食べ終わらないと行けないので、急いで食べていると何度も放送が流れるのです。
焦ってカウンターへ行ってみると、係員が待ち構えていて、スーツケースが集まっている一角へ連れて行かれました。


 私の預けたスーツケースの中身はなんだ?と尋ねられたので、衣類と鉛筆ですと答えたのですが、全く納得してくれないのです。
何度も中身はなんだ?と聞かれるので、鉛筆だペンシルだと答えていたのですが、埒が明かないと判断されたのかスーツケースの中身を写し出すX線スキャナ画面の前に連れていかれました。
画面を見てなるほど、と思いました。
試験管ような容器がびっしりと写し出されていたからです。


あーそう言えば、「mumu-union」さんが容器は医療用のものを使っていると言っていた、こりゃあ怪しいわ…と思っても、容器を指差されて「これはなんですか!」と言われても、鉛筆です、としか言いようがないのです。
険しい顔をした係員さんに囲まれて「開けて!」と言われ、焦ってスーツケースの鍵を外し開くと、傷まないように衣類で包んであるのが更に怪しく見えるのです。
衣類を掻き分け、パッケージの隙間から1本引っ張り出して係員さんに渡しました。
係員さんは怪しげに眺めて、そっと栓を抜き鉛筆を取り出すとクルクルと見ていましたが…
破顔、ハッハー!と笑って「OK、OK!」と言いました。


 紙なので、何か包んであるのかとも思われたようです。
係員さんたちはニヤニヤと散り、女性係員さん1人が残ってスーツケースを戻すのを手伝ってくれました。
日本の空港では特に問題無く、無事持ち帰りました。