ホーホー雑貨店 は、現在準備中です。

2016/02/26 07:10

版画家の楊さんが旅行で受けた印象を描いています。
日本の京都以外にも、パリ・香港・ソウルのカードも作っています。

京都(金)は、西芳寺の襖絵を〝金〟のイメージとして選んでいます。
西芳寺の襖絵を見たことが無い方は、ネットの画像検索でも見ることができますので、ぜひ一度見ていただきたいと思います。...
襖絵と比べると、カードは抑えられた金色で、デザインには枯山水の印象も加わっているように見えます。

京都(銀)は、白砂を銀で繊細に表現しています。
少女が眠るという発想は面白く、私たち日本人にはなかなかできないものだと思います。

1枚を印刷するのに、何色も色版を重ねて刷り上げるのは高い技術が必要です。
楊さんの多色刷のカードは、凸版印刷職人の王 春安さんに任せているそうです。
浮世絵で例えると、楊さんは絵師で彫師、王さんは刷師というところでしょう。

 貴重な古い印刷機と共に、20年以上を過ごしてきた王さんは腕の良い職人です。
オフセット印刷とパソコンが普及した現在、職人も工房も減ってしまいました。
王さんも、需要が無いので後進を育てることができない、この工房は自分の代で終わると言います。
楊さんはそれを何とかしたいと考え、王さんと一緒に作品を作っています。