赤・青・黄と信号のような色なのに、どの色もどことなくスモーキーで絶妙に親しみやすい色合いです。
厚みのある帆布を水洗い加工をして使うのは「蘑菇 mogu」のこだわりで、色合いも風合も角が取れたように柔らかくなっています。

既に洗っているので、もちろん洗えます。
中性洗剤で手洗い、形を整えて陰干し、で大丈夫です。
良く使い、たまに洗い、を繰り返して、使う人に馴染んでゆくのです。

「蘑菇 」＝キノコの名前の由来は「星の王子さま」から、とのことですが、日本語訳の「星の王子さま」にはキノコが「本当の良い生活を求める」というようには書いてありません。
所有欲ばかりで他に何も見えなくなっている人物を指して、王子さまはキノコと呼んでいます。
また当時のフランスでは、キノコ(マッシュルーム)は〝金に汚い奴〟の暗喩だったそうです。

しかし中国語訳ではニュアンスが異なるのかも知れません。
また〝お金持ち〟は日本ではがめつい等とマイナスイメージがありますが、中華圏では〝お金持ち〟は徳のある人・能力の高い人のイメージが強いことも関係あるのかも知れません。
「蘑菇 」の〝消費は資源の消耗ではなく意識のある生活行為である〟という考え方からも、所有欲をプラスに人間らしさと捉えているように思えるのです。