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2016/05/27 04:16

綿100%の蚊帳生地を使ったショールとハンカチです。
奈良は江戸時代からの綿蚊帳生地の産地です。


蚊帳は中国から伝わり、日本の湿潤な気候に適して広く普及しました。
昭和初期頃までは、蚊帳売りの「かやぁ、かやぁ」という独特の掛け声は、初夏を知らせる風物詩となっていました。


時代の流れと共に、蚊帳は次第に綿からより軽い化学繊維へ移って行き、高級蚊帳も強度の高い麻が求められるようになりました。
一時は全国の蚊帳の80%シェアを誇った奈良の綿蚊帳生地は、徐々に斜陽産業となってゆきました。


しかし近年、奈良蚊帳ふきんが人気となり、綿蚊帳生地の新たな可能性に注目が集まっています。
その吸水性と速乾性、使い込むごとに柔らかくなる特長によって、蚊帳ふきんは奈良の産物として有名になりました。


ショールとハンカチにもその綿蚊帳生地の特長が活かされています。
素肌に心地よく、じゃぶじゃぶ洗えてすぐ乾く、使うほどにふんわり柔らかく変化する、蒸し暑い日本の夏にピッタリなのです。


目の粗い生地のため、加工段階で強めに糊を効かせています。
ショールは縫製後に製品洗いをしていますが、ハンカチはそのままで糊が効きすぎているので、一度洗ってアイロンをかけてお使い下さい。