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2017/02/18 04:18

大輪の牡丹を表現した、華やかな帯留めです。
色彩は淡く控えめで、清楚な印象です。


帯留めは、この牡丹を含めて4種類をご紹介していますが、どれも素晴らしい造形です。
帯留めは少し上から見下ろすものなので、角度を付けて見た時にも美しく見えるように半立体の形にするなど、意識して制作しています。
撮影のためでもありますが、着物を用意して、帯締めに通してみた時の具合、胴回りの曲線への馴染み具合など、造形の参考にしているそうです。


焼き物アクセサリーの中では帯留めが最も大きいものとなるので、存分に作り込めることもあります。
特に宝飾帯留め以外の3種、牡丹・菊・金魚の有機的な柔らかそうなラインが見事です。


森本さんはシルバージュエリーを専門に学んでいたので、普段はその技術を活かし、ワックスを緻密に彫り込んで原型を制作しています。
その一方で、空想上の昆虫「想像昆虫」という造形作品シリーズも制作しており、こちらはフィギュア造形の技術と素材を駆使しています。
「想像昆虫」http://souzou.sblo.jp/ 実在しているとしか思えない姿に驚かされます。


帯留めの有機的な表現は、フィギュア造形用樹脂粘土を使用しています。
ワックスに比べて柔らかさがあり、継ぎ足したり曲げたりに向いているそうです。
森本さんにとって、造形ラインの流れを感じながら、のびのびと楽しんで制作できる帯留めは、大変作りがいがあるそうです。
それがあの活き活きとしたラインに、出ているのかも知れません。