大が直径約15㎝、中が約12㎝、小が約9㎝と、取り分け皿や小皿のサイズです。
昔から縁起が良いとされている八角皿で、内径は丸くできています。
和洋中、何にでも馴染む形です。

この八角皿の製法を伺ったところ、スライスしてシート状にした土を型に押し当て、余分な土を切り落とし、ヒモ状の土で高台を付けているそうです。
改めて八角皿の裏側を見てみますと、後付けとは思えない自然な高台に、山下さんの技術を感じます。

また、裏側の真ん中あたりに、四つ葉のような山下さんの印も見えます。
この四つ葉には「山下」の文字が隠れています。
シンプルで少し遊び心がある、山下さんらしい印です。

ひとつひとつ手で作っている作家ものなので、電子レンジ・食洗器はなるべく控えていただきたいと考えます。
特に電子レンジは、陶器の中に僅かに含まれる水分に作用して急激に温度が上がり、すぐに割れたりはしなくても、少しずつ器を痛めてゆきます。
食洗器は、温度変化はさほどではありませんが、器同士が長時間こすれあったりぶつかったりすることが器を痛めます。
配置をよく考えて使うなら、あまり影響は出ないかも知れません。

このことを踏まえていただきつつも、お客様には自由に使っていただきたいと思います。
山下さんの器は日常使いの器なので、大事にしまい込まれるのは本意では無いと思うからです。
ちなみに、当店スタッフも愛用しており、毎日手洗いで使い、時々食洗器、たまに少しだけ電子レンジ、という使い方で5年以上経ちましたがキレイなままで楽しく使っています。

山下さんは工房のある京都を中心に、主に西日本で活動されています。
この8月は東京のイベントに出展されますので、東京近郊の方はこの機会に作品に触れてみてはいかがでしょう。
「真夏の東京蚤の市」の中で【東京陶器市】に参加されます。
会場：大井競馬場　2017.8.19（土）〜8.20（日）
http://tokyonominoichi.com/2017_summer/